暇半桃花鳥’S LOKA!

露悪趣味で見栄っ張り

藤井聡太さんは、現代人の語彙力にも貢献している-「僥倖」という言葉知ることができたのは「望外」の喜びなのかもしれにあ。

コトバンクの現在(20170603)のアクセスランキング一位は、「僥倖」だ。

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ちなみに二位は、「忖度」。なるほど、由来は明らかだ。

たほう、「僥倖」。なんでアクセスが集中したの?

 

ネットで「僥倖」を検索するとどうやら、飛ぶ鳥を落とす勢いの棋士藤井聡太さんが、勝利のコメントで「僥倖としかいいようがない」と面陳したそうだ。

 

なるほど、藤井さんが発信源でしたか。

 

先達ては、「望外の喜び」とコメントしていた気がする。こちらもたしか、コトバンクアクセスランキングが上騰していたきがする(ん?記憶ちがいかも)。

 

「僥倖」も「望外の喜び」も、おなじく「おもいがけないことですが、たまたま勝つことができとてもうれしいです」ってな意味だとおもう。藤井聡太さんとくゆうの気遣いなのか、将棋界の伝統なのかはわかりませんが、「ほんとうは、相手のほうが勝ったかもしれないが、今回は、たまたまこうなっただけです。つぎやったら、どうなるかわかりません。」というかたちの気遣いなんでしょう。栴檀なりの処世術なのかな。きっと一寸の蛇のときから、たくさんの年長者を呑んできたでしょうし、そういうなかで身に着けたのかもしれない。

とまれ、のぶれす・おぶりーじゅ?っていうんですか、持てる者の義務ですか、かっこいいですね、嫉妬で狂い死にそうです、わたしも言ってみたいです。

卓球の張本智和さん「は?と思った」*1もなかなかイケていますが、こういう気遣いもイケてますね。どちらにたいしても、嫉妬で狂いそうです、後生畏る可しを痛感しますね。

 

 

偖、まだ、かれの語彙に注目した話題は盛り上がってはいないが、今後注目されてもおかしくない。

いや、中学生に、将棋はおろか、言葉ですら敵わないなんて事実に目を向けられない人のほうが多いかもしれない。つまり、注目されないこと、盛り上がらないこともありうるかなあ。 

なんとなく、「将棋のプロなんてのは、将棋漬けの毎日で、将棋以外はぱっぱらぱーの世間知らず」という巷間のイメジがあるようなきがする(ちょう個人的なちょう印象論。失礼)。

それが、将棋に求められるであろう、論理的思考能力、直観力、心理的駆け引き、において亮然と後塵を拝し、かててくわえて、語彙力すら、なんていう現実。

わたしじしんは、嫉妬で焼き切れ聡太(失礼駄しゃれ)。

端麗な顔立ちでないことだけが、一握の救い(失礼)。まあ、わたしのほうが崩れた容顔なので、「合掌……」なカンジなのですが。せめて、わたしが美男美女であったならば……!

 

嫉妬の猛焔にやかれるのであるが、それでもなお新しい言葉を知ることは、うれしいし、たのしい。

これまでの「僥倖」「望外」は、たまたま知っていた。こういうときだけ大学に行っておいてヨカッタとおもう。大学生を経験してなければ、こんな言葉はしらなかった。

とはいえ、用例JPさんによると、どうやら、賀東招二フルメタル・パニック!10 せまるニック・オブ・タイム』(よんだことないけど)でも使われている*2あたり、大人が知らないのは恥ずかしいことなのかもしれない。ライトノベルって、ターゲットは中高生でしょう。ほかにも、『乃木坂春香の秘密』(なつかしい。これは読んだ。)や*3、『狼と香辛料』(よんでみたいけど、読んでない。種本の阿部謹也先生の本も読んでない。かなしい。)でも、つかわれている*4ようだ。

当然のことながら、虚淵さんや奈須さんは使用している。

  

→別記事にまとめてみたい。「「僥倖」はラノベ・レベル?」

 

藤井聡太さんが、これからも、当今の堕落した語彙文化に刺激を与えてくれることを嘱望します。

*1:相手の揺さぶりに「は?」 卓球・張本、攻め続け8強 - 一般スポーツ,テニス,バスケット,ラグビー,アメフット,格闘技,陸上:朝日新聞デジタル

*2:ブロック状のユニットがびっしりと配置されたその姿が、超自然的ななにかを漂わせているように思えてくる。この場に味方が揃っているのは僥倖だったが、幸運にいつまでも甘えてはいられない。いずれこの巨大なホールにも敵がやってくるだろう。
賀東招二フルメタル・パニック!10 せまるニック・オブ・タイム』より引用

*3:それにしても、この『乃木坂春香の秘密』は自分にとってのデビュー作であり、足かけ七年以上も関わってきた作品です。その間には色々なこともありましたし、今回を合わせて三度のアニメ化という僥倖に恵まれてきました。それがいよいよ終わりと思うと感慨深い反面寂しい気持ちもあるのですが、何よりここまでこのお話を続けてこられたのは読んでくださった皆様がいてこそだと思っています。
五十嵐雄策乃木坂春香の秘密 第15巻』より引用)。

*4:それは商人にとって当たり前の事実だ。命を落とさず、また少ないとは言ってもあの状況から銀貨百二十枚を手に入れることができたのは僥倖かもしれない。ロレンスは書類を前に、ゆっくりとうなずいたのだった。
支倉凍砂狼と香辛料Ⅰ (電撃文庫)』より引用